高校生の力で島根を活性化 地域の課題解決目指す

活性化のアイデアを社会人に発表する高校生

地域・教育魅力化プラットフォームが主催するワークショップ「しまねマイプロジェクトSTART UP合宿」が8月10~12日、島根県出雲市の県立青少年の家で開かれた。県内の高校生と県出身の大学生が地元の課題を解決するためにどんな行動ができるかを話し合った。

2日目の11日は、高校生が自分自身の興味関心や身近な地域の課題を見つけ、解決に向けたアイデアを具体化させる作業に取り組んだ。東京などから帰省した大学生らの助言を受けたり、参加者同士で意見交換を繰り返したりしながら、高校生はアイデアを行動計画に練り上げていった。県内の企業で働く若手の社会人も後半から加わり、高校生の発表を聞きながら質問やアドバイスをした。

県立三刀屋高校2年生の吉川愛梨さんは、演劇部の活動をきっかけに人見知りだったのが積極的に人と話せるようになった経験を基に、不登校の子供が演劇をすることで社会とのつながりを持てるようになるのではないかと考えた。「プロジェクトの参加者によって、考え方が違っていて期待以上に刺激的だった」と話した。

県が推進している「しまね留学」で福岡から県立吉賀高校に入学した1年生の坂内隆斗さんは、吉賀町の特産である天然アユの保護とブランド化を提案。坂内さんは「マイプロジェクトを知り、町にある身近なもので地域を活性化したいと思った。アユを通じて、吉賀の自然の豊かさを県外の多くの人に知ってほしい」と熱っぽく語った。

水谷智之同プラットフォーム代表理事は「大人が押し付ける地元愛ではなく、テーマを高校生が自ら見つけ、アクションに移すことが必要だ。PBL型のマイプロジェクトは人の還流、地元意識、自分のキャリアを考える場として意義がある」と述べた。

2013年から始まったマイプロジェクトは、全国の高校生を対象に身の回りの課題や自分自身の関心からプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ探究型の学習プログラム。NPO法人カタリバや地域・教育魅力化プラットフォームなどの団体が中心となり、地域大会や全国大会が開かれている。