高校教員ら5割強を処分 山形県、入試採点ミス

山形県の公立高校入試で過去4年間に1202件の採点ミスがあった問題で、県教育委員会は8月16日までに、校長や教諭ら計1037人の処分を決めた。県の公立学校教員は約1900人で、処分を受けた教員は全体の約55%に当たる。ミスがあったのは全52校中47校計1140人分の答案で、2018年度入学で1人が追加合格となっている。

県教委によると、追加合格があった高校の校長は減給10分の1(2カ月)、同校の教頭と教育庁次長級職員、課長級職員2人の計4人は戒告のいずれも懲戒処分とした。文書訓告は合否に影響はなかったものの採点ミスがあった学校の校長33人、教頭ら65人。厳重注意は採点ミスに関与した教諭ら934人。この他、退職しているため処分の対象とならなかった教員が240人いる。

広瀬渉教育長は、県教委で過去最多となった処分数について「痛恨の極み。現場のミスもあったが、基本的には(採点の)仕組みに大きな課題があった。業務全体を統括する者(として)の責任は大きい」と改めて陳謝し、報酬月額の10分の1(3カ月)を自主返納することを決めた。「(自主返納は)他県を参考に、最終的に自らで判断した」と説明している。

県教委は6月に第三者委員会を設置して再発防止策を検討し、▽小問ごとに正誤や得点を記載する欄を解答用紙に新設▽小問ごとの配点を全県で統一▽原本とコピーの2系統で採点――など10項目を策定した。採点マニュアルの作成やシミュレーションの準備を進め、19年度入学の入試から実施する予定。