KJQで子供を正しく理解 「心の基礎」が研究会

研究会ではロールプレイを通じて活用法を考えた

「心の基礎」教育を学ぶ会の第7回研究会が8月21日、都内で開かれた。子供の心の状態や社会生活の技術を測定できるKJQマトリックスの特徴や意義が取り上げられた。

KJQマトリックスは、研究会会長の菅野純早稲田大学名誉教授が開発した。「学校に困った時、相談できる先生がいる」「穏やかに話せる」などの複数の質問に対する回答と集計分析を通じて、子供たちの心の様子や社会生活に必要な技術の度合いを把握できるとされている。

桂川泰典早大准教授は研究会で、縦軸で心のエネルギーの度合い、横軸で社会生活の技術を測るKJQマトリックスシートについて説明。質問の回答結果は①自己イメージが高くて心にゆとりがある②元気だが自己中心的③無気力で精彩を欠く④おとなしく手が掛からない――の4タイプに大きく分類できると解説した。マトリックスに「学校の中に自分の気持ちを話せる友達がいる」「家での食事は楽しみ」など六つのチェック項目を併記することで、特に注意を要する子供が分かり、確かなサポートにつなげられるという。

問題を抱えた子供の中には、自分を偽りKJQの質問に正しく答えない場合がある。この点について桂川准教授は、教師は普段から気になる子供の様子とKJQマトリックスの結果を比較して、正確な子供理解につなげる必要性があると指摘した。