主要国で日本のみ減少 博士・修士号の取得者

人口100万人あたりの博士号取得者の国際比較

人口100万人当たりの修士、博士号の取得者が主要国の中で日本のみ減少していることが、科学技術・学術政策研究所が8月22日に発表した「科学技術指標2018」で明らかとなった。日本と米国、ドイツ、フランス、英国、韓国、中国を国際比較した。日本の高等教育の低迷を示す結果となった。

同指標によると、人口100万人当たりの修士号取得者について、各国の2014年度(米国は15年度、韓国は17年度)と08年度のデータを比較したところ、▽日本 570人(14人減)▽米国 2446人(272人増)▽ドイツ 2359人(357人増)▽フランス 1976人(421人増)▽英国 3697人(674人増)▽韓国 1630人(143人増)▽中国 350人(125人増)――となった。フランスや英国で顕著に伸びていた。日本では自然科学分野が多いが、他国では人文・社会科学の割合が大きい傾向となった。

博士号について同じ比較(韓国のみ17年度)をした結果、▽日本 118人(12人減)▽米国 272人(50人増)▽ドイツ 348人(36人増)▽フランス 177人(8人増)▽英国 353人(66人増)▽韓国 279人(88人増)▽中国 38人(6人増)――となり、韓国、英国、米国で博士号取得者が大きく増加した。日本の博士号取得者は00年代に伸びが鈍化し、06年度をピークに減少に転じた。10年度はいったん増加したものの、その後は減少傾向にある。

14年度の日本の博士号取得者1万5045人の専攻別の内訳は、▽理学 9.2%▽工学 23.5%▽農学 6.3%▽保健 38.9%▽人文・社会科学 10.8%▽その他 11.4%――だった。