授業アイデア集を公開 全国学力調査の課題改善へ

全国学力調査の課題を改善する授業例を提案(写真は中学校理科)

国立教育政策研究所は8月24日、今年度の全国学力・学習状況調査の結果で明らかになった学習課題を改善するための「授業アイデア例」を公開した。小・中学校の国語、算数(数学)、理科について、2学期以降の授業や教員研修で活用できる事例をまとめた。

小学校国語Aの問題5「書いた文章を読み直す(春休みの出来事)」では、主語と述語に注意しながら文を正しく書くことに課題が見られた。アイデア例は、全国学力調査と同じ問題を教材に、文章を読み返す際に気を付けるポイントをクラスで話し合うことを提案。主語と述語のつながりや5W1Hを意識し、推敲(すいこう)前後の文章を読み比べ、児童自身が読みやすくなったと感じることがポイントだと解説している。

3年ぶりに実施された中学校理科では、問題3(3) で、台風の進路のシミュレーションの結果から考察した内容を検討して改善することに課題があった。アイデア例では、全国学力調査と同じ問題を使い、学習の流れとして①台風の経路図から問題を見いだして課題を設定する②日本の天気の特徴に関する知識・技能を活用して仮説を設定する③条件を制御して仮説を検証するためのシミュレーションを計画する④仮説が成り立つ場合の結果を予想する――よう求めている。グループで考察を検討して改善する際には、「課題に正対しているか」「結果の予想と観察・実験の結果とを比較して妥当であるか」などを明示し、分析・解釈の妥当性を話し合うようにすることをポイントに挙げている。

アイデア例は、国立教育政策研究所のホームページからダウンロードできる。