学校の耐震化はほぼ完了 体育館の窓ガラスなどは4割

過去10年間の耐震化率の推移(小中学校)

公立小中学校で耐震化が完了していない施設は全国で1000棟を切り、耐震化率は99.2%に達したことが、文科省が8月28日に公表した学校施設の耐震改修状況のフォローアップ調査で分かった。各地で学校施設の耐震化や屋内運動場の吊り天井の落下防止対策がほぼ完了した一方で、屋内運動場(体育館)の天井材や窓ガラスなどの非構造部材の耐震対策は4割以下にとどまった。

調査は、全国の公立の幼稚園(認定こども園含む)、小学校、中学校、高校、特別支援学校などについて、2018年4月1日時点での建物の耐震化や体育館の吊り天井の落下防止対策などの実施状況を集計した。

それによると、建物の耐震化率は全体で98.9%(残棟数 1770棟)となった。校種別の内訳は▽幼稚園 94.6%(同 236棟)▽小中学校 99.2%(同 978棟)▽高校 98.2%(同 521棟)▽特別支援学校 99.4%(同 35棟)――だった。耐震化が未完了の学校設置者は172となった。都道府県別では沖縄(91.4%)、富山と愛媛(いずれも95.3%)、北海道と福島(いずれも95.8%)で耐震化率が低かった。

吊り天井の落下防止対策の実施率は全体で97.2%(残棟数 1179棟)となった。内訳は▽幼稚園 94.7%(同 6棟)▽小中学校 98.2%(同 591棟)▽高校 93.2%(同 565棟)▽特支 98.5%(同 17棟)――だった。落下防止対策の実施率が低い都道府県は山口(91.8%)や和歌山(92.1%)、山形(94.2%)、岩手(94.3%)、群馬(95.5%)だった。

体育館の吊り天井以外の天井材や窓ガラスなどの非構造部材の耐震対策実施率は全体で39.4%となった。内訳は▽幼稚園 39.8%▽小中学校 39.6%▽高校 36.9%▽特支 39.2%――だった。