首都圏で風しん流行 4都県の患者数は184人に

都道府県別累計報告数(2018年第1~33週)

首都圏で風しん患者が急増している。国立感染症研究所は8月28日に緊急情報を発表、2018年第33週(8月13~19日)の患者数は43人に上ることが分かった。8月5日までに22人だった患者数は2週間で倍増し、18年の累積患者数は184人に上った。うち7割は千葉、東京、埼玉、神奈川の4都県が占めており、当該自治体は抗体検査や予防接種を呼び掛けている。

研究所によると、18年の週間感染状況は第29週(7月16~22日)まで、おおむね平年通りに推移していたが、以降急激に増えはじめ、第33週の患者数は43人になった。昨年同時期の2人に比べ20倍超であり、累積患者数は現時点で過去3年の年間患者数(93~163人)を上回っている。

報告患者の内訳をみると、地域別では千葉(62人)が最も多く、東京(47人)、埼玉(11人)、神奈川(9人)が続く。国外で感染したと考えられる症例は10人と少なく、「すでに首都圏を中心に国内流行が発生し始めている可能性が高い」(同研究所)状況にある。

患者の35%はワクチンを接種していない30~40代の男性だが、妊娠初期の女性に感染した場合、生まれてくる子供の目や耳、心臓に障害が出る恐れがある。風しんはワクチンで予防が可能な感染症であるため、同研究所や各自治体は接種歴が1回以下か不明の場合は抗体検査や予防接種を受けるよう呼び掛けている。