PC1台を5人以上で使い回し 文科省、学校ICT環境調査

コンピューター1台当たりの児童生徒数の推移

授業用のコンピューター1台を5.6人の児童生徒で使い回している状況が、文科省が8月29日に発表した学校のICT環境整備状況調査で分かった。前年の5.9人よりわずかに改善したものの、整備の進捗(しんちょく)は学校現場のICT化を急ぐ同省の意気込みに反し、足踏みが続いている。

2018年3月時点における全国の公立学校(小・中・高、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校)のICT環境の整備状況と授業を担当する全教員を対象に、ICTを活用した指導力について調査した。

調査結果によると、児童生徒らが授業で使うコンピューターの総台数は210万3946台で、前年同月の202万7273台に比べ約7万7000台増加した。コンピューター1台あたりの校種別の児童生徒数の平均は▽小学校 6.3人▽中学校 5.5人▽義務教育学校 4.8人▽高校 4.6人▽中等教育学校 4.4人▽特別支援学校 2.7人――だった。都道府県別では佐賀県の1.8人が最高で、最低は埼玉県の7.9人だった。

普通教室の無線LAN整備率は全体で34.4%(同 29.6%)だった。校種別では、義務教育学校の割合が最も高く、60.4%だったのに対し、最低は高校の22.5%にとどまった。普通教室の電子黒板整備率は全体で26.7%(同 24.4%)。これも義務教育学校が最も高い79.3%で、最低は特別支援学校の7.5%、次いで高校の20.1%だった。

統合型校務支援システムの整備率は全体で52.7%(同 48.7%)だった。校種別では高校の割合が最も高い66.8%で、最低の特別支援学校でも50.2%だった。

ICT活用の指導力を教員に自己評価してもらったところ、「わりにできる」「ややできる」と回答した割合は▽教材研究の準備などにICTを活用 84.8%▽授業中にICTを活用 76.5%▽児童生徒のICT活用を指導 67.1%▽情報モラルなどを指導 80.6%▽校務にICTを活用 80.2%――と、全体的に上昇傾向にあった。