新井教授が読解力低下報告 技術革新WGが初会合

教育再生実行会議の技術革新WGの初会合

教育再生実行会議の技術革新ワーキンググループ(WG)は8月31日、文科省で初会合を開き、EdTechによる教育改革について検討を開始した。新井紀子国立情報学研究所教授が外部有識者として招かれた。同教授は日本の中高生の読解力が低下し、現状では人工知能の台頭に対応できない状況を報告した。

丹羽秀樹文科副大臣は冒頭のあいさつで「技術革新はそのスピードだけでなく範囲も広がっている。これからの子供たちが技術を活用して新しい時代をどう生き抜いていくかを議論したい」と述べた。

初会合で講演した新井教授は、人工知能が大学入試問題を実際に解き、東京大学への合格を目指した「ロボットは東大に入れるかプロジェクト」や中高生を対象にした読解力調査の分析結果を報告した。同教授は、現状の中高生の読解力では、教科書の内容が十分に理解できず、自分で勉強を進めることもできないと指摘。その結果、人工知能に職を奪われ、失業や非正規雇用の増大による格差拡大・内需低下を招くと懸念した。

同WGは急速なグローバル化や人工知能などの技術革新が進展する中で、デジタル教科書やCBTによる入試、e-ポートフォリオの活用などによって、児童生徒一人一人の能力や個性に最適化した新しい教育の在り方を議論する。WGの構成員には、本体会議以外の新たな有識者に、圓月勝博同志社大学教授、佐藤昌宏デジタルハリウッド大学教授、坪谷ニュウエル郁子東京インターナショナルスクール理事長、戸ヶ﨑勤埼玉県戸田市教育長、利根川裕太みんなのコード代表理事、堀田龍也東北大学教授、松田恵示東京学芸大学副学長が就任した。

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