国際情報五輪が日本初開催 世界から340人が集う

日本代表の高校生・高専生ら

第30回国際情報オリンピック(IOI)が9月2日、茨城県つくば市で始まった。IOIの日本開催は初めて。開会式に秋篠宮家の次女佳子さまが出席し、参加者を激励した。国ごとに参加選手が紹介されると、開会式会場は拍手と興奮に包まれた。世界87の国と地域から日本の高校生・高専生に相当する中等教育機関の学生340人が集まり、7日までの日程でプログラミングの課題に挑む。

日本代表には、国内予選を優秀な成績で通過した井上航さん(北九州工業高等専門学校3年生)、清水郁実さん(N高校3年生)、行方光一さん(筑波大学附属駒場高校2年生)、細川寛晃さん(灘高校3年生)の4人が選ばれた。大会直前の記者会見では、4回目の挑戦で代表の座を獲得したという行方さんは「中学校の頃からプログラミングを自分で勉強してきた。英語は苦手だが、海外の選手との交流は楽しみだ」と意気込んだ。団長の小倉拳さん(東京大学3年生)は「全員がメダルを獲得できる実力を持っている。日本開催というメリットを最大限に生かして戦いたい」と抱負を語った。

情報の才能あふれる学生が日本に集まった

教育新聞社が小学校新学習指導要領でのプログラミングの必修化について質問したところ、小学5年生からプログラミングを始めたと明かした細川さんは「プログラミングに興味・関心を持つ子供が増えるのはいいことだ。ただ、ビジュアルプログラミングだけでなく、実際にコードを書いてみることも必要だと思う」と話した。清水さんは「小学校でのプログラミングは入門になる。情報科学の理論や本質を理解することこそ重要ではないか」と話した。

開会式では佳子さまが英語で「情報科学は多くの人を魅了するだけでなく、さまざまな科学的発見を促進し、技術革新を可能にするためにも不可欠であると理解しています。IOIで一人一人が最善を尽くし、お互いのコミュニケーションを通じて友情を育み、さまざまな体験を共有してください。すでにインターネット上で互いに知っているかもしれませんが、それぞれの顔を見ながら話すのは素晴らしいことでしょう」とスピーチした。開会式後、佳子さまは日本代表の学生らに「普段はどうやって練習されているのですか。皆さん、明日から頑張ってください」と声を掛けた。

コンピューターが並ぶ競技会場

IOIは数学、物理、化学に続く四つ目の国際科学オリンピックとして1989年にブルガリアで始まった。大会期間中、競技が実施されるのは2日間で、それぞれ5時間以内に3~4問のプログラミングの課題に取り組む。プログラムを作成する際、効率的なアルゴリズム(問題の解き方)を用いないと、メモリ量や実行時間の厳しい制限をクリアできないなどの難しさがある。