深い学びの原型は明治に!? 文科省で教科書展示の企画

豊富な図で構成された「小学入門」と「小学入門教授図解」

明治時代にもアクティブ・ラーニングがあったかも――。明治150年にちなんで国立教育政策研究所は、明治時代の学校教育を振り返る企画展「教科書から見る明治の学び  教育図書館コレクションから」を文科省情報ひろばで開催している。9月20日まで。

1872年の「学制」の公布によって、日本の教育は寺子屋での読み書きそろばんから学校での一斉教育に大きく転換した。展示では、同年に初等教育の大綱として公布された「小学教則」に基づき日本で初めて作成された教科書をはじめ、「ちょうちょ」や「仰げば尊し」など現代でも歌い継がれている唱歌が掲載された音楽教科書など、約50点の貴重な教育資料を見ることができる。

教員を養成する師範学校で用いられていた教授法の解説書「小学入門」と「小学入門教授図解」は、掛け図を用いて子供たちに教える授業風景の説明とともに、いろは図、五十音図、単語図などの教授資料がまとめられている。現代の一斉授業の原型を垣間見ることができる。

他にも体操の授業で使われていた器具「球竿(きゅうかん)」や、明治の英語学習ブーム時に使用されていた英語教材なども展示している。

担当者は「例えば明治時代には『問答』という授業があり、現代でいう『アクティブ・ラーニング』と似たものがあったと推察できる。現代の教育の気付きになる。教員や教員志望の学生にも見てもらいたい」と話した。

入場は無料。開館は午前10時から午後6時まで。土日祝日は休館。

同研究所は明治期の教科書をデジタル化し、本文画像を閲覧できる明治期教科書デジタルアーカイブを公開している。