やっと「置き勉」認め通知 文科省、子供の負担軽減へ

通知「児童生徒の携行品に係る配慮について」

文科省は9月6日、通学時のランドセルやかばんが重くなり児童生徒の大きな負担になっていることから、教科書や道具類などの荷物を学校に置いておく、いわゆる「置き勉」を認めるよう、全国の教育委員会などに通知した。児童生徒の負担を軽減するための工夫例を示し、学校側に柔軟な対応を促している。

通知は、教科書や教材は宿題、授業の予習・復習など家庭学習を進める上で重要だとしながらも、児童生徒に何を持ち帰らせるか、何を学校に置いたままにするかは、保護者とも連携し、通学上の負担などを考慮して各学校で判断するように求めた。

工夫例では、▽宿題で使用する教材を明示し、家庭学習で使用する予定のない教材は机の中に置いて帰る▽部活動の個人の用具は鍵のかかる部室やロッカーに置いて帰る▽学校で栽培した植物を持ち帰る場合は、保護者が学校に取りに来ることも可能とする――などを具体的に示した。

ランドセルメーカーのセイバン(兵庫県たつの市)が今春実施した調査によると、小学生は平均6キロの重さのランドセルを背負って通学し、31.2%の小学生が体の一部に「痛み」を感じていた。

一方で政府は6月、ランドセルが重くなっている原因の一つとされる教科書の重量について「制限することは考えていない」とする答弁書を閣議決定していた。

工夫例の全文は次の通り。

児童生徒の携行品に係る工夫例
【日常的な教材や学習用具等について】
▽宿題で使用する教材等を明示することにより、家庭学習で使用する予定のない教材等について、児童生徒の机の中などに置いて帰ることを認めている。
▽同じ日の授業で多くの学習用具を用いる場合には、あらかじめ数日に分けて持ってくるよう指導するなど、児童生徒に教材等を使用する見通しを明らかにして、携行品の分量が特定の日に偏らないようにしている。
▽教科用の特別教室で使用する学習用具の一部について、必要に応じて、特別教室内の所定の場所に置くことにしている。
▽書写の授業があった際には、汚れた筆は持ち帰ることにしているが、その他の用具は学校に置くことを認めている。
▽部活動の用具のうち、個人が所有するものについて、鍵のかかる部屋やロッカーであれば、置いて帰ることを認めている。
【学期始め、学期末等における教材や学習用具等について】
▽学期末に持ち帰る学習用具の中で大きいもの(水彩道具、習字道具、鍵盤ハーモニカ、裁縫道具等)については、1日1つになるよう計画的に持ち帰るとともに、給食エプロンや体操服、上履などを持ち帰る金曜日に重ならないよう指導している。
▽学校で栽培した植物等を持ち帰る場合、児童の状況等を踏まえ、保護者等が学校に取りに来ることも可能にしている。
▽夏季における休業日開けの始業式は、通学時の携行品が多くなることから、夏季休業中の登校日等に宿題や学習用具の一部を持ってくることにしている。
▽道具類については、学期末に保護者が集まる際に、不足を確認し、補充をお願いすることで、持ち帰らなくてもよいことを認めている。
【その他留意している点について】
▽児童生徒の持ち物について、盗難防止等の観点から、放課後は施錠するようにしている。
▽教材等について、置いて帰ってもよいものについては、年度当初にリストを配布して児童生徒に周知している。
▽日頃から学校に置いていくことを認めているものや学期末に持ち帰るものについて、学年通信等の文書で保護者に連絡し、周知している。