「ツレうつ」夫に白羽の矢 兵庫・宝塚の市教育委員

細川貂々・望月昭さん夫妻(細川さん提供)

兵庫県宝塚市議会は9月3日、「ツレがうつになりまして。」の作品で知られる漫画家細川貂々(てんてん)さんの夫、望月昭さん(54)を市教育委員に任命する議案に同意した。前任の元委員(72)は市立小学校に通う難病女児の保護者らに対して差別的な発言をし、7月26日付で辞職していた。望月さんは9月末まで残っている前任者の任期を終えた後、引き続き10月に再任され4年間務める見通し。

市教委によると、元委員は6月に市立小のオープンスクールに参加し、特別支援学級を見学した際、「脊髄性筋萎縮症」のため人工呼吸器を装着するなどの医療的ケアが必要な4年生女児について、母親らに「養護学校の方が合っている」「周囲が大変でしょう」「(小学校の)中には『来んとって』という学校もあるからね」などと発言した。女児の父親の抗議を受けて市教委が調査し、元委員は市教委の聞き取りに「家族の心情を傷付けた。申し訳ない」と話した。父親に謝罪した後、7月25日に辞任願を提出し、翌日受理された。

市教委は「インクルーシブ教育を推進する中で申し訳ない」と釈明した。後任の望月さんは、会社勤務をしていた頃にうつ病を患った。その後、回復し、家事や育児をしながら漫画制作プロダクションの社長を務めている。