病気療養の子供も出席扱い 文科省、遠隔授業で新方針

新たな施策方針について検討するタスクフォース

文科省は9月14日、病気やけがなどで長期療養中の小中学生が遠隔で授業を受けた場合出席扱いにすることを盛り込んだ「遠隔教育の推進に向けた施策方針」を策定した。遠隔システムを用いた不登校児童生徒の教育や免許外教科担任への支援充実が狙い。

病気療養中の児童生徒の遠隔教育は、高校で通信制課程に準じて単位が認められる一方、小・中学校では受信側に教員が立ち会わなければならないなど制約が多いのが課題だった。

新たな施策方針によると、児童生徒の体調管理や緊急時の適切な対応ができる体制の整備などを要件に、受信側に教員がいなくても出席扱いとし、学習成果を評価に反映する。パソコンやタブレット端末を経由して授業を生中継したり、個別指導をしたりして、学校や児童生徒に応じた弾力的な形態を想定している。

遠隔授業の類型モデルを三つに分け、▽二つ以上の教室をつなぎ協働して学習する「合同授業型」▽外部の専門家と教室をつなぎ学習の質や教員の資質向上を図る「教師支援型」▽該当する教科の免許状を持つ教員が不在の学校と免許状を持つ外部の教員をつないで生徒の多様な科目選択を可能にする「教科・科目充実型」(高校のみ)――とした。文科省は今後、ガイドブックの改定や実証研究を積極的に進め、遠隔教育を促進させる考えだ。