暑さ指数の測定装置導入へ 岐阜市の小・中、19年度

WBGTと熱中症患者発生率(環境省HPより)

岐阜市教委は9月14日の市議会定例会で、熱中症の危険度を判断する目安の「暑さ指数」(WBGT)を測定できる装置を、来年度から一部の小・中学校に試験的に導入すると明らかにした。

環境省によると、WBGTは熱中症の予防を目的に1954年に米国で提案された指標。人体と外気との熱収支に着目し、影響の大きい①湿度②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境③気温――の三つを取り入れている。

岐阜地方気象台によると、岐阜県では今夏、西からの暖かい風が山を越えて吹き下ろすフェーン現象などにより気温が上昇。岐阜市では7月13日から14日連続で猛暑日が続き、8月10日には全国1位の37.3度を観測。8月30日には猛暑日が34日目となり、2010年の33日を超えて最多記録を更新した。

岐阜市教育研究所は児童や保護者に対し、▽環境省予測のWBGTが危険レベル(原則運動禁止)に達する可能性が高い場合▽活動中と下校中に35度以上が予想される場合▽プールサイドの気温と水温が高温で、風がなく日差しが強い場合――にはプール活動を中止するよう呼び掛けた。これを受け市立小学校では今夏、独自に導入した測定器でWBGTを計測し、プール開放を全46校のうち41校で縮小した。

市教委の担当者は「熱中症防止のためには、『35度以上は原則運動中止』といった気温だけに基づく判断だけでは不十分。暑さによる活動制限の判断材料は多ければ多いほどいい」と話している。