安倍首相が連続3選果たす 自民総裁選、内閣改造へ

自民党総裁に選出された安倍晋三首相(自民党本部提供)

自民党総裁選の投開票が9月20日に実施され、安倍晋三首相が石破茂元幹事長を破り、連続3選を果たした。得票数は安倍首相が553、石破元幹事長が254。圧勝により首相の続投が決まった。焦点は政権浮揚と党内融和を図る内閣改造、党役員人事に移る。

新総裁の任期は2021年9月までの3年間。国連総会出席に合わせた23日からの訪米、30日の沖縄県知事選の投開票を控えていることから、安倍首相は総裁選勝利後の記者会見で10月初めに内閣改造を実行する意向を明らかにした。さらに小・中学校のクーラー設置、学校のブロック塀の安全対策を推進するため、秋の臨時国会に補正予算案を提出する考えを示した。

9月7日に告示された総裁選は、安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちになった。争点は経済政策、社会保障、憲法改正、政治姿勢に絞られ、教育や学校の在り方は論戦から抜け落ちた。「謙虚に丁寧に政権運営に当たる」と訴えた安倍首相を巡る政治不信が、選挙戦を通じて解消されたとは言いがたく、秋の臨時国会は憲法改正の動きを警戒する主要野党との攻防が激しくなるのは必至だ。

安倍首相は新総裁に選出された20日午後の両院議員総会のあいさつで「戦いは終わった。憲法改正に取り組んでいきたい。全ては国民のため、一致団結して新しい日本をつくっていこう」と訴えた。

内閣改造は、林芳正文科相の去就が焦点になる。林文科相は17年8月に発足した第3次安倍第3次改造内閣で起用され、天下り問題で揺れた省の立て直しを主導した。しかし、今年7月に現役の幹部2人が東京地検特捜部に相次いで逮捕される文科省汚職事件が起き、省の信頼回復は道半ばのままだ。

【安倍首相の自民党総裁選勝利後の記者会見要旨】

1、自民党総裁として、あと3年重責を担うことになり 身の引き締まる思いだ。これから3年間、自民党総裁として強いリーダーシップを発揮できる、大改革を断行する大きな力になる。

1、国連総会から戻り次第、党役員人事と内閣改造を行う。未来を見据えた国づくりという大事業に当たり、できるだけ幅広い人材に活躍のチャンスを作りたい。

1、小・中学校のクーラー設置、ブロック塀の安全対策のため、秋の臨時国会に補正予算案を提出する。

1、70年以上、一度も実現してこなかった憲法改正に挑戦し、平成の、その先の、新しい国づくりに挑んでいく。

1、総理大臣の立場が周囲に与える影響力に留意しながら、今後も謙虚に、丁寧に、慎重に、政権運営に当たっていく。

1、北海道地震、台風21号、大阪北部地震、西日本豪雨の被害で今なお、多くの皆さんが、大変な困難に直面している。1日も早い、生活再建やなりわいの復興に向けて、取り組みを加速しなければならない。北海道全域で宿泊施設の割引を実施する。