文科省がいじめ対策事例集 教訓含む47事例を収載

学校現場のいじめ対策に役立てるため、文科省は9月25日、「いじめ対策に係る事例集」を公表した。事例集は同省の有識者会議「いじめ防止対策協議会」での提言を踏まえて作成された。いじめの防止や早期発見、適切な対処などの優良事例だけではなく、教訓となるケースも含めた37項目47事例を収載した。

事例集は▽いじめの定義・認知▽学校のいじめ防止基本方針▽学校いじめ対策組織▽いじめの未然防止に関する取り組み▽いじめの早期発見▽いじめへの対処▽いじめの重大事態――の場面ごとに、実際のいじめの経緯や対応策などを詳述。事例ごとにポイントとなる観点を同省のコメントで示した。

「いじめ防止等に効果的な学校基本方針の例」(Case09)や「学校いじめ対策組織の構成員、活動」(同13)、「効果的なアンケート」(同28・29)、「効果的な教育相談のための工夫」(同32)など、いじめ防止対策の参考となる取り組みを挙げ、一部では実物などの具体例を掲載している。

一方で「『大丈夫』と答えたので苦痛を受けていると判断しなかった」(同02)や「詳細な調査をしないまま『いじめではない』という判断を行った」(同45)、「不十分な初動調査により、その後の事実解明が困難になった」(同46)など、教訓とすべき不適切な対応事例も扱っている。

【訂正】第4段落にあった「(同10)」を「(同02)」に訂正しました。第3段落にあった「(Case9)」を「(Case09)」に差し替えました。