自信育む、東京・英語村 プログラミングも英語も

プロジェクターに映る画面上で、子供は自分の考えを発表した

「東京都英語村」で注目を集める体験型英語学習施設のTOKYO GLOBAL GATEWAY(東京都江東区青海)で9月23日、小学生らを対象とした一般向けプログラム「英語でチャレンジ!簡単プログラミング」が実施された。英語とプログラミングを組み合わせたユニークな企画に参加した子供たちは、苦手意識を克服し、「英語もプログラミングも面白い」と声を弾ませた。

参加者は20人。子供たちは6~7人ずつのグループに分かれた。グループごとに英語を話すスタッフが付き添い、まずは互いの自己紹介からウオーミングアップが始まった。英語による自己紹介もままならない低学年の子供のレベルに合わせて、スタッフが発話を優しく促す。子供たちは何とか英語でやりとりする。英語以外は使用できない環境に圧倒された都内の小学2年生、松井優実さんは、月に数回、英語教室に通う。「外国の人と初めて会話をするから、自己紹介は緊張しました。英語をしゃべるのは自信がないから、うまくできるかな…」と不安をのぞかせた。

次はいよいよプログラミング。教材に使用するプログラミング学習ゲーム「CodeMonkey(コードモンキー)」を、英語スタッフが説明する。メインキャラクターの猿のモンタがバナナを取りに行く動きをプログラミングする教材は、キャラクターがかわいく、作業も簡単なため、子供たちの動きが活発になる。モンタの方向を変える「turn」「right」「left」、モンタを進めるための「step」と数字のコマンドを主に使う。

1人1台のパソコンでプログラミングが始まると子供たちは夢中になった

英語による説明に反応がいまひとつの子供たちも、自分がモンタになったつもりで「turn right」「step 10」と実際に英語を口にしながら、プログラミングを学んでいく。プロジェクターに映ったモンタをどう動かせばバナナにたどり着けるかを全員で考える場面では、「Turn left?」と英語スタッフが質問すれば「No! Right」と答え、「Step 5?」と尋ねると「Yes!」と子供たちが返答した。モンタが違う方向に向いてしまったり、バナナにあと数歩届かなかったりと、試行錯誤を繰り返す。

最後は、1人1台のパソコンで実際にコードを打ち込むプログラミングに挑戦した。初級レベルから始まり、課題をクリアしていくごとにレベルが上がっていくゲーム性が子供たちの学習意欲を引き上げる。小学2年生の岡本蓮太郎さんは、通学先の公立小学校で年に数回、英語の授業を受けるのみ。「初めは言っていることが全く分かりませんでした。英語って難しい」と感想を漏らしていた。ところがプログラムが進むにつれ、分からないところを英語で尋ねるなど積極的な態度に変わった。「自分がモンタを動かして、バナナをゲットしてクリアできたときはうれしかった。プログラミングって面白い」と目を輝かせた。

英語とプログラミングを組み合わせた今回の企画は、協働学習、コミュニケーション能力、自発性、異文化理解力を向上させる工夫が凝らされ、子供たちに大好評だった。小学6年生の女児は「学校の授業はどんどん先に進んでしまう。今日の英語は、プログラミングをしながら何度も繰り返すことで身に付きました」と話し、小学3年生の男児は「ゲームが好きだから、手を動かしながら自然と英語も学べた」と満足げだった。