東大が高校側と協議の意向 英語力の調査書様式

記者会見する福田副学長(左)と石井副学長

2021年度入試の出願要件に大学入学共通テストの英語の民間資格・検定試験の成績を必須としない方針を出した東京大学は9月27日、同学で記者会見を開き、福田裕穂副学長と石井洋二郎副学長が方針の経緯を説明した。調査書の様式については、今後高校教員と協議していく意向を表明した。

会見で福田副学長は調査書の内容について「受験生の英語力を正確に把握しているのは高校の教員であり、信頼度は高い。調査書では英語の能力を表す何らかのエビデンスは必要だが、そのエビデンスにどのようなものを用いるかについては、今後、高校の教員とも協議しながらできるだけ幅広く考えたい」と述べた。調査書では、教員側に過度な負担とならない様式を検討するという。

同副学長は方針決定の経緯について「(学内の)『入学者選抜方法検討ワーキング・グループ』の議論で、現状では機器の不具合などのトラブルによって予定していた民間試験を受けられないなどの事態に陥った場合に、受験生の成績を保証するセーフティーネットがない。大学ごとに異なる対応を取れば、混乱が起きる懸念があった」と指摘した。その上で「9月20日の五神真総長と林芳正文科大臣との会談で、トラブルが起こった場合などに文科省と大学入試センターが責任を持つという点が確認された。これを踏まえ、出願要件の一つとして民間試験の成績を採用した」と説明した。