午前5時間制で研究発表会 東京・目黒、400人超参加

目黒区教委が開いた「午前5時間制」の研究発表会=9月27日

目黒区教委は9月27日、目黒区立中目黒小で「午前5時間制」についての研究発表会を開催した。全国から400人以上の教育関係者が出席し、効果や運用法について見識を深めた。区は駒場小や月光原小など7校の公立小学校で午前5時間制を導入している。

午前5時間制は、1単位時間を40分間とし、集中力の高い午前中に5単位時間の授業をする仕組み。午後はその分、弾力的な授業を設計できる。短時間学習で国語科や算数科の基礎定着を図ったり、60分前後の時間を割いて実験や図画工作を集中的に取り組んだりもできる。授業コマ数の確保やカリキュラム・マネジメントの観点から本格導入が課題になっている。

研究発表会では、導入校の校長らがパネルディスカッションに加わり、各校の取り組みを紹介した。導入後、区学力テストの達成率が上がったという原町小は、従来と比べ長くなった放課後の時間を個別指導に充て、家庭学習や宿題に一人で取り組めない児童への支援を充実させていると報告した。

今年度から導入した中根小は、放課後の時間を教員の研修・研究活動に充てている。外部の講師を招いた研修や学年会を積極的に開催するとともに、理科の予備実験や教材研究に取り組んでいるという。

公開授業をした中目黒小の横溝宇人校長は「1コマの時間がこれまでより5分短いので、不安を覚える教員もいる。当校では授業導入部分でICTを活用したり、ゲストティーチャーを招いたりして、児童が主体的に学べるよう工夫している。時間の長さではなく、狙いを明確にした授業スタイルが大切だ」と話した。