高校進学で勉強時間が減少 21世紀出生児縦断調査

学校外での勉強時間の変化(平日)

2001年に生まれた子供は高校に進学すると、学校外での勉強をしなくなる傾向にあることが、文科省が9月28日に公表した「21世紀出生児縦断調査」で分かった。学校の授業に対する肯定感も、高校段階で変化が見られた。

調査は経年変化を調べるため、全国の01年生まれの子供のうち1月10~17日と7月10~17日に生まれた約3万人に対し毎年実施。今回の対象者は現在の高校1、2年生に相当する。これまで厚労省が実施してきた。16回目となる今回から文科省が引き継いだ。

それによると、学校外での平日の勉強時間は▽しない 25.4%▽1時間未満 29.3%▽1~2時間未満 27.7%▽2~3時間未満 11.9%――などとなり、中3を含む前回の結果と比べて全体的に勉強時間が短くなった。特に「しない」と答えた割合は19.4ポイントと大幅に増加した。休日についても同様の傾向が見られた。学校外の勉強方法では、▽学習塾 25.0%▽家庭教師 1.6%▽通信教育 6.9%▽インターネット等を使用した学習 4.1%――などだった。

学校生活の満足度の変化では、「教師との関係はうまくいっている」「楽しいと思える授業がたくさんある」「授業の内容をよく理解できている」などの項目で「とてもそう思う」と答えた割合が減少していた。「まあそう思う」を含めると前回とあまり変わらないものの、中学生の頃の調査結果と比べると肯定感は減少傾向にあった。

将来の進路について、男子では「大学卒業後に働くことを考えている」(52.4%)が最も高く、次いで「高校卒業後に働くことを考えている」(15.6%)「具体的にはまだ考えていない」(15.1%)と続いた。女子では「大学卒業後に働くことを考えている」(52.2%)「高校卒業後は専門学校・各種学校に進み、その後、働くことを考えている」(15.6%)「具体的にはまだ考えていない」(12.6%)の順だった。男女共に具体的にはまだ考えていない割合は減少した。大学進学を希望する人では、男子は「理系学部・学科」(43.7%)、女子は「文系学部・学科」(41.5%)がそれぞれ最も高かった。