放射線副読本を改訂 原発いじめの防止を強調

改訂された副読本

文科省は10月1日、小・中・高校生向けの「放射線副読本」の改訂版を公表した。東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、放射線の科学的な理解に基づき、自ら考え、判断する力を育むことを目的に作成。改訂版では、避難児童生徒に対するいじめの防止を強調し、復興に向けた動きを取り上げた。

改訂したのは「小学生のための放射線副読本」と「中学生・高校生のための放射線副読本」の各冊子で、全国の小・中・高校に順次配布する。第1章で放射線の身近な事例や分かりやすい図解を基に、放射線に関する科学的な知識を学び、第2章で原発事故や復興に向けた最新の状況を理解する構成になっている。

避難した児童生徒へのいじめが問題となっていることから、実話を基に原発によるいじめや差別、農作物の風評被害問題を考えさせる内容を充実させる一方、住民の帰還や避難指示の一部解除、学校の再開についても触れた。