AIが学校相談に24時間対応 長野・塩尻 教委で導入

チャット画面を使った質問と回答のサンプル

長野県の塩尻市教委は10月1日までに、学校に関する質問や相談に人工知能(AI)が対応するチャットボット(24時間自動応答システム)の運用を始めた。保護者の利便性向上や、教委・学校の負担軽減が狙い。文科省は「教委でのAI応答システムの導入は珍しい」としている。

市教委によると、チャットボットでは、仮想の「しおじり先生」が市立小・中学校に関する質問に回答する。チャット画面上に会話が表示される形式で、質問を入力すると、あらかじめ登録した100種類の回答から最適な答えをAIが選び、表示する。今後、多くの質問が寄せられればAIの対応力が向上し、より適切な回答ができるようになると市教委はみている。

質問・相談の例に市教委が挙げるのは「インフルエンザになったらいつから登校できるか」「学校でケガをした治療費はどうなるか」「子供がスマホばかりいじっていて悩んでいる」など。いじめや不登校に関する相談には、相談窓口の電話番号などを紹介。回答できない質問には「分かりません」と表示する。

例年12月から翌年の2月にかけては、子供のインフルエンザの対応に関する保護者からの電話が殺到し、職員が対応に追われて通常業務に支障を来していた。担当する総務課は「AIの活躍で働き方改革が進むことが期待される。私たちに代わってAIが瞬時に答えることにより、保護者らを待たせたり、たらい回しにしたりしないで済む」と話す。

チャット画面は、市教育センターがICT活用のために運営するホームページ「げんばねっと」で公開している。URLを入力すると、画面が右下に表示される。