本庶氏にノーベル賞 科学志す子供にエール

ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった本庶佑さん(京都大学HPより)

スウェーデンのカロリンスカ研究所が10月1日発表したところによると、2018年のノーベル医学生理学賞の受賞者に京都大学特別教授の本庶佑さん(76)が決まった。新しいがん治療に道を開いたことが評価された。本庶さんは1日夜の受賞記者会見で、科学を志す子供たちに「不思議だなと思う心を大切にしてほしい」と熱いエールを送る一方、研究成果を社会に還元したいと常に考えてきたと明らかにした。

京都大学の吉田キャンパスで午後7時20分すぎから始まった記者会見。本庶さんは、グレーの上着に水色と白のワイシャツ姿で現れ、自らの信念について「研究に関しては何か知りたいという好奇心。もう一つは簡単に信じないこと。ネイチャー、サイエンス(の論文)も10年たてば残って1割だ。自分の目で確信できるまでやる。自分の頭で考えて納得できるまでやる」と述べ、「好奇心」が研究生活のベースになっていることを明らかにした。

子供たちの探究心に触れ「重要なのは、何か知りたい、不思議だなと思う心を大切にすること。教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなっているのだろうと、そういう心を大切にすることです。自分の目でものを見る、そして納得する。そこまで諦めない。そういう若い小・中学生が研究の道を志してほしい」と期待を込めた。

さらに基礎研究と応用、社会との関わりについて言及した。「私自身は医学を志している。常に何らかの可能性として、この研究が病気の治療、診断につながらないかと常に考えている。自分の好奇心と、さらに発展して社会の貢献ということは私の研究においては常に考えてきた。研究マインドとしては基礎研究をしっかりやって、もし可能性があれば社会に還元したいと考えてきた」と述べた。

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