ネットの危険から子供守る 日本の大学生、国連で発表

国連子どもの権利委員会で発表する松村さん(日本ユニセフ協会提供(C)Mikiko.Otani)

若者が子供を支援する仕組みを広げていくべきだ――。スイスのジュネーブでこのほど開かれた国連子どもの権利委員会の会議で、兵庫県立大学4年生の松村友慎さんがインターネット上の危険から子供を守るための取り組みを発表した。ネット依存やいじめ、性的搾取などから子供を守るために、子供同士がルールや対策を議論する場をつくる必要性を訴えた。

松村さんらが運営する「ソーシャルメディア研究会」(代表・竹内和雄同学准教授)は、インターネットの安全な使い方を考える出前授業を年間約300回実施している。この他、子供たち自身がスマートフォンの問題を話し合い、自らルールを作ったり対策を考えたりする「スマホサミット」を約20カ所で開催している。

発表を通じて松村さんは、子供たち自身が問題について考え、行動する大切さを強調。自治体がこうした議論の場を設け、年齢が近い大学生が子供の気持ちに寄り添い、支援する仕組みを世界に広めるべきだと訴えた。

教育新聞の取材に対し、松村さんは「子供は、自分で正しい判断ができる力を身に付ける前からインターネットに接続する機器を与えられている。そのため、早い段階からの啓発が必要だ。保護者や大人の意識を変えなければならない。子供たちが自分自身で正しい使い方を考える場を広めていくと同時に、そこで出た考えをより社会へ反映させられるような体制をつくりたい」と話した。

ユニセフが昨年公表した「世界子供白書2017」のテーマは「デジタル世界の子供たち」で、インターネットが子供たちに及ぼす危険性に警鐘を鳴らした。ユニセフはこれまで、子供のスマホ普及率が高い日本の取り組みに注目していた。