全国300校以上で実施 県外募集の公立高校を集計

五條高校賀名生分校は地元農家と連携し、県外からの入学者も多い

入試で県外からの入学者を募集している公立高校が、全国で300校以上あることが10月9日までに、文科省の集計で明らかとなった。県外募集を実施する高校では、離島や過疎地にあったり、ユニークなカリキュラムや部活動を掲げていたりするケースが多い。

集計によると、県外募集を実施しているのは32道県306高校に上る。内訳は▽北海道 21▽岩手 3▽秋田 47▽山形 2▽茨城 4▽栃木 2▽群馬 4▽新潟 9▽石川 1▽山梨 1▽長野 2▽岐阜 11▽静岡 1▽三重 18▽滋賀 1▽兵庫 1▽奈良 6▽和歌山 5▽鳥取 8▽島根 19▽岡山 7▽広島 6▽山口 1▽徳島 17▽愛媛 8▽高知 8▽福岡 1▽長崎 31▽熊本 3▽大分 1▽宮崎 1▽鹿児島 56。このうち、秋田県では県内全ての公立高校の前期選抜で、各学科の募集定員の5%を上限に県外居住者の出願を認めている。

受け入れ定員数には各校で幅があり、離島やへき地にある高校や分校などでは、寮生活や県内での身元保証人の確保を条件にしている場合も多い。該当する高校でしか学べない学科、授業、部活動など、特色を打ち出している学校が多い。

柿が名産の奈良県五條市にある五條市立奈良県立五條高校賀名生(あのう)分校では、「果樹を中心に野菜・草花の生産技術などを、地元農家の協力の下で実習中心に学び、農業の担い手として学習成果を地域に返す意欲があること」を条件としている。同校によれば、2018年度入試から県外募集に踏み切ったところ、定員30人中、県外から17人の生徒が入学。生徒は寄宿舎で生活しながら、地域と密着し、少人数を生かした授業を受けている。

体育コースを持つ鳥取県立八頭高校では、16年度入試から同コースで県外募集を始めた。運動部活動が盛んな同校は、部員の確保と競技力向上を目的に、柔道部などへの入部を県外募集の条件にする。