いじめ推定できると報告 新潟・新発田の中2自殺 

新潟県新発田市立中学2年の男子生徒(当時13)が2017年6月に自宅敷地内で首をつっているのが見つかった自殺について、市教委の第三者委員会は10月10日までに、「原因はいじめにあると推定できる」とする調査報告書を山田亮一教育長に提出した。報告書は、教員が生徒と向き合う時間が不足したことがいじめを見逃す要因になったと指摘するとともに、教員の負担を軽減するため教員定数を増やすよう国や県に提言した。

第三者委の工藤ひとし委員長は記者会見で「学校が深刻ないじめと捉えることができず、結果的にいじめを見逃し、組織的に対応できなかった」と指摘。教員についても「感性、想像力が足りなかった」と批判し、「教員の事務作業や課題が多過ぎて、生徒からじっくり話を聞くことが少なくなっている」と述べた。

報告書などによると、男子生徒は1年の頃からあだ名で呼ばれ、からかわれるようになった。進級後は、ほぼ毎日複数の生徒にからかわれるなどエスカレートし、相手を追い掛けざるを得ない状況にあった。第三者委はこうした「からかい」や「いじり」をいじめと認定した。

担任は17年4、5月には「あだ名で呼ばれている」と男子生徒から相談を受けたものの、「深刻な相談ではない」と判断して報告せず、保護者にも伝えなかった。自殺直後の聞き取りに「変化に気付かなかった」と答えていた。後日に、男子生徒から相談があったことを学校に報告した。他の教員も男子生徒が他の生徒を追い掛ける様子を見ていたが、「嫌がっている様子が見えず、鬼ごっこだと思っていた」と説明し、いじめとは認識していなかった。

男子生徒は家族に「俺はいじめられていると思う」と話していたという。