「早期に結論」と文科相 経団連の就活ルール廃止で

就活の新ルール策定に意欲を示す柴山大臣

経団連の中西宏明会長が企業の採用活動日程などを定めた指針を2021年3月に卒業予定の学生から廃止する意向を表明したことを受け、柴山昌彦文科相は10月10日の閣議後の記者会見で「学生の不安を解消する観点から、できるだけ早期に結論を出したい」と政府主導による新ルール策定に意欲を示した。

政府は15日に関係省庁連絡会議を開催し、就職・採用活動の日程やルールについて検討する。

会見で柴山文科相は「事態の収拾を図るべく、関係省庁連絡会議で調整をする。文科省としては学生の学習環境の確保が非常に重要であるという前提で、21年3月卒業予定の学生の就職活動に関しては、学生の不安を解消する観点から関係省庁と連携し、経団連や大学側の考えを聞いた上でできるだけ早期に結論を出したい」と述べた。

経団連の方針を受け、全国の大学・短大などで構成される就職問題懇談会(座長・山口宏樹埼玉大学長)は9日付の声明で「就職・採用活動に関する一定の秩序が失われ、学生、企業の双方に大きな混乱が生じる」と懸念を表明。21年3月卒業予定者の就職活動でも現行日程維持を求め、政府による事態打開に期待を示した。