2040年の高等教育の姿示す 中教審答申案の意見募集

2018年に生まれた子供が大学を卒業する2040年は、どのような人材が社会を支え、けん引するのか――。文科省は10月10日、中教審の「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」答申案についてパブリックコメントの募集を開始した。意見の締め切りは26日(必着)。

日本の高等教育が取り組まなければならない人材育成のビジョンを示すグランドデザインは、高等教育が目指すべき姿に▽「何を教えたか」から「何を学び、身に付けることができたか」への転換▽教員が教えたい内容ではなく、学生自らが学んで身に付けたことを社会に対し説明し、納得が得られる体系的な教育課程の編成▽時間と場所の制約を受けにくい教育研究環境への対応、少人数のアクティブ・ラーニングや情報通信技術を活用した手法の導入▽個々の学生の学修の達成状況の可視化▽リカレント教育の重視――を挙げた。

40年には、18歳人口の高等教育機関への進学率は83.6%、特に大学は57.4%にまで上昇すると推計した上で、少子化で高等教育機関への進学者数は約74万人、大学へは約51万人に減少すると予想。規模の適正化や社会人、留学生の積極的な受け入れ、国立、公立、私立の役割分担などを検討する必要があるとした。

答申案は、17年の中教審総会で当時の松野博一文科相から諮問された「我が国の高等教育の将来構想について」を受けて、大学分科会将来構想部会で検討を続け、今年10月5日に開催された中教審総会で大筋了承された。