本庶氏がノーベル賞の報告 文科相に研究費充実訴え

「有志竟成」の色紙を手渡す本庶氏(右)

今年のノーベル医学・生理学賞に決まった京都大学特別教授の本庶佑氏が10月11日、文科省を訪れ、柴山昌彦文科相に受賞を報告した。本庶氏が生命科学分野の研究費の充実を訴えると、文科相は同意し、支援を約束した。

本庶氏は自身が座右の銘とする「有志竟成(ゆうしきょうせい)」と書いた色紙を文科相に贈り、「生命科学は一般の人には分かりにくい分野だが、そこからとんでもない成果が出る。引き続き支援してもらいたい」と話した。

さらに「全て政府からの支援だけでなく、自助努力も必要だ」と持論を述べ、自身の研究成果によって開発された免疫治療薬「オプジーボ」の特許料やノーベル賞の賞金を若者の研究費の支援に充てる考えを明かした。

文科相はこれに対し、「ビッグサポートになるだろう。文科省もしっかりと支援したい」と答えた。

本庶氏はがん細胞による免疫抑制を解除する、全く新しいがん治療法を発見したことが高く評価され、米テキサス大学のジェームズ・アリソン教授とノーベル医学・生理学賞の共同受賞が決まった。授賞式は12月10日にスウェーデンのストックホルムで開かれる。