新設専門職大学を1件認可 文科省の審議会が答申

実践的な職業教育を目的とした新たな高等教育機関として2019年度から設置される専門職大学、専門職短期大学について、文科省の大学設置・学校法人審議会は10月15日までに、19年度開設予定の専門職大学として1件のみ認可すると答申した。

答申によると、認可されたのは高知リハビリテーション専門職大学(高知県土佐市)で、審査の過程での申請取り下げが14件、審査継続(保留)が2件あった。

吉岡知哉大学設置分科会長が審議会の答申に合わせて発表したコメントによると、今回諮問された申請案件の多くで▽専門職大学の特色である実習の内容、評価基準、実施体制が十分検討されていない▽優れた実務上の業績がない人物が実務家の教授などとして申請されている▽実践的かつ創造的な専門職業人材の専門性の支えとなるべき理論の教育が不足している――などの問題を指摘。「専門職大学に求められる『実践の理論』を重視した研究を行う施設・設備が整備されていないなどの課題が見られ、教育課程や教員組織、施設・設備等の面で、専門職大学制度の特色を活用してその社会的使命を十分に果たす適切な設置計画としては認められないものが多くみられた」と総括した。

専門職大学・専門職短期大学は19年4月から施行される改正学校教育法によって制度化された。産業構造の変化や高等教育進学率の上昇、リカレント教育のニーズの高まりなどを受け、実践力と創造力を兼ね備えた専門職業人材を育成する教育機関として位置付けられている。