昭和大学医学部で不正入試 学長が緊急記者会見で謝罪

不正入試について謝罪する昭和大学の小出良平学長(左)と小川良雄医学部長=10月15日午後5時半すぎ、佐々木信郎撮影

昭和大学(東京都品川区旗の台)の小出良平学長は10月15日に緊急記者会見を開き、医学部で不正入試があったことを明らかにし、受験生ら関係者に謝罪した。2次試験で評価の対象となる高校の調査書について現役と1浪の受験生に加点したり、一般入試の補欠者のうち大学同窓子女を優先的に合格させたりしていた。大学側は加点や大学同窓子女の優先合格を受験生には一切説明していなかった。

医学部医学科の入試を巡っては、7月に発覚した文科省汚職事件をきっかけに東京医科大学で女子や浪人回数の多い男子を不当に扱う不正入試が表面化。文科省が全国81大学を対象に調査を進め、柴山昌彦文部科学相は10月12日の記者会見で不正があった大学は自主的に公表するよう要請していた。文科省の要請を受けて不正を自主公表したのは、昭和大学が初めて。

小出学長と記者会見に同席した小川良雄医学部長は、2019年度入試から不正な加点や優先合格を改める考えを表明するとともに、調査書評価項目から加点の関係部分を削除する。大学同窓子女を優先的に合格させてきた一般選抜Ⅱ期入試では、辞退者を見込んで補欠者を調整してきた手順を改め、募集定員(20人)のみを合格者とする。小出学長は、現時点における関係者の進退や処分は考えていないと述べた。

これまでの入試で不利益を被った受験生に対しては「誠実に対応する」としながらも、具体的な内容には触れなかった。第三者委員会を早急に設置して不正入試の原因を究明する方針だ。