文科事務次官に藤原誠氏 永山氏が初中局長

事務方トップに就任後、職員に語りかける藤原事務次官=10月16日午後1時半すぎ、藤井孝良撮影

文科省は10月16日、事務次官に藤原誠大臣官房長、初等中等教育局長に永山賀久放送大学学園理事、同日付で発足した総合教育政策局長に大臣官房付の清水明氏を充てる人事を発令した。汚職事件の贈賄側から高額の接待を受けたとして、懲戒処分となり辞職した戸谷一夫前事務次官、髙橋道和初中局長の後任が約1カ月ぶりに決まった。

藤原氏は東京大学法学部を卒業し、1982年に文部省入省。初中局長や大臣官房長などを歴任した。藤原氏は同日、省内の職員に向けた就任の訓示で、文科省の組織文化の見直しや若手職員の意見を意思決定に反映できる仕組みづくり、人事も含めた旧文部省、科学技術庁の「真の統合」の推進を訴えた。その上で職員に対し「仕事で議論すべき時は議論する。議論して上司が決めたことには従う。いったん決めた後、議論のプロセスをむやみに外に流さない。簡単に言えば、面従腹背はやめましょうということだ」と呼び掛けた。

永山氏は東京大学法学部を卒業し、84年に文部省入省。内閣官房2020年オリンピック・パラリンピック東京大会推進室副室長、大臣官房文部科学戦略官などを歴任した。

清水氏は東京大学教育学部を卒業し、84年に文部省入省。文化庁長官官房政策課長を経て、横浜国立大学理事・事務局長、香川大学理事・副学長などを歴任した。

汚職で逮捕・起訴された川端和明前国際統括官の後任に起用された大山真未大臣官房審議官(研究開発局担当)は九州大学法学部を卒業し、87年に科学技術庁入庁。日本原子力研究開発機構理事などを歴任した。

この他、藤原氏の後任の大臣官房長に生川浩史大臣官房総括審議官を充て、辞職の小松親次郎文科審議官、有松育子国立教育政策研究所長の後任に芦立訓内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)、常磐豊生涯学習政策局長がそれぞれ就いた。

16日の閣議後記者会見で柴山昌彦文科相は、汚職事件を契機に入省時の採用区分にとらわれず、意欲・能力本位の管理職登用などの人事改革が省内タスクフォースなどで指摘されている点に触れ「新たに審議官級として総合職以外の職員2人を抜てきした。大山大臣官房審議官を局長級の国際統括官にするなど、女性の登用を積極的に推進した」と強調した。


【事務次官】
藤原 誠(ふじわら・まこと)氏
東大卒。82年文部省(現文科省)大臣官房長、初中局長を経て、17年7月から大臣官房長。61歳。東京都出身。