医学部入試で規範作成へ 全国医学部長病院長会議

記者会見をする全国医学部長病院長会議の嘉山孝正氏(中央)ら=10月16日午後5時すぎ、藤井孝良撮影

東京医科大学など大学医学部医学科で不正入試が発覚したのを受け、全国医学部長病院長会議は10月16日、文科省で記者会見し、1カ月以内をめどに公正・公平な入試に関する規範を作成することを明らかにした。規範を基に各大学にアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)に公正・公平な入学枠を明記させ、入試方法の改善を働き掛ける方針だ。

同会議は公平・公正な医学部入試の在り方を検討するため、小委員会を既に設置し、性別、浪人年数、附属校からの内部進学、地域枠などに関する入学枠の考え方、募集要項で示すべき情報提供の在り方について検討を始めた。受験生に対する公正・公平性、社会通念などの観点から、アドミッション・ポリシーの許容範囲や募集要項の具体的内容などを明確化し、規範に反映させる。

小委員会委員長の嘉山孝正山形大学医学部参与は、東京医科大学の贈収賄に絡んだ不正な入試は許されないと指摘した上で「良い医療人になり得る人材を採るために各大学はさまざまな入学枠を設けているが、どこまでが受験生のフェア感や国民の納得を得られるのかを示す必要がある」と規範の狙いを説明した。

同会議は、全国の国公私立大学医科大学長、医学部長、附属病院長が会員で、医学と医療の改善・向上に取り組んでいる。