元参事官を減給の懲戒処分 文科省汚職で大臣給与返上

記者会見で自らの責任に触れる柴山昌彦文科相=10月19日午前10時すぎ、板井海奈撮影

柴山昌彦文科相は10月19日の閣議後の定例記者会見で、文科省の汚職事件に絡み利害関係者から少なくとも2万円の接待を受けたとして、元スポーツ庁参事官の由良英雄・内閣府審議官=経済産業省から出向中=を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は18日付。

文科相は「行政の公正さが失われ極めて遺憾。心よりおわびする。大臣として責任を取るべきだ。率先して襟を正す姿勢を見せたい」と述べ、11~12月の大臣給与2カ月分と期末手当を自主返納する考えを明らかにした。

鈴木大地スポーツ庁長官の監督責任を問い、厳重注意するとともに、贈賄側から7000~8000円の接待を受けたとして、文科省課長補佐級職員1人を厳重注意処分にした。

文科省は汚職事件を受け、弁護士らで作る調査チームを設置し、職員の服務規律違反について調査を進めてきた。19日に公表された中間報告書によると、懲戒処分を受けた由良元参事官は2017年6月、当時のスポーツ庁次長で、既に懲戒処分を受け辞職した髙橋道和・前初中局長と共に、贈賄側の元コンサルタント会社役員から少なくとも2万円の接待を受けていた。

これとは別に、由良元参事官は「スポーツ界のコンプライアンス強化事業」を巡り採択件数を2件から3件に増やし、贈賄側の関係する団体が採択されるように取り計らった疑いがある。

文科省は「会計法令に直接違反するものではないが、行政の公正さが疑われる行為」だとして、国家公務員法第99条(信用失墜行為の禁止)に違反すると判断。同法82条第1項第1号および第3号の規定に基づき、懲戒処分とした。

調査の過程で判明した汚職事件とは関係ない利害関係者とゴルフをした課長級職員1人、室長級職員1人、同様の利害関係者にタクシー代を支払ってもらった課長級職員1人、室長級職員1人についても厳重注意の処分にした。

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