女子55人が合格ライン 不正の東京医科大学入試

第三者委員会の第1次調査報告書

東京医科大学は10月23日、得点操作による不正入試を調査してきた第三者委員会の第1次調査報告書を公表した。第三者委が素点に基づいて成績を復元したところ、2017~18年度の一般・センター入試で合計55人の女子受験生が合格ラインに達していた。

報告書によれば、一般・センター入試の2次試験の小論文試験の点数について、受験生の性別や浪人の年数に応じて、一部の受験生にだけ点数を加点させたり、臼井正彦前理事長=贈賄罪で起訴=や鈴木衞前学長=同=が学務課職員に指示して、特定の受験生の試験成績の素点を書き換えさせたりして、成績順位を高めていた。

この他にも、▽18年度推薦入試の合否判定で「17年度は女性が多かったから18年度は男性を多く取りたい」とする鈴木前学長の考えが合否判定に影響した疑い▽2次試験で不合格となる方向で議論が進んでいた特定の受験生が鈴木前学長の「関係者なので」という発言で不合格とならなかった▽18年度一般入試で臼井前理事長が学務課職員に指示し、一般・補欠合格者の上位5人を飛ばして特定の受験生に電話連絡をし、繰り上げ合格の手続きをしていた――ことを問題行為だと判断した。

第三者委が不正の影響を除いて、受験生の素点に基づいた成績を復元したところ、18年度一般入試の女性合格者で合格ラインに達している人は43人から82人に、センター利用入試でも、26人から31人に増えた。17年度一般入試では55人から66人に、センター利用入試では44人で変化なしの結果にそれぞれなった。

これらの結果を踏まえ、第三者委は▽2次試験、推薦入試は復元した成績に基づき、速やかに追加合否判定を実施し、公表する▽追加合格と判定された受験生の19年度以降の入学を認める▽追加合格者からの補償請求などに誠実に対応する▽1次試験の追加合否判定を実施し、その結果を公表する▽1次試験を合格していた受験生からの補償請求などに誠実に対応する――よう提言した。

東京医科大学は、不利益を被った受験生の対応について11月上旬をめどに公表する方針。

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