全日中研究協議会が開幕 鳥取・米子、AI超える力を

開会式であいさつする山本聖志会長=10月25日、小松亜由子撮影

全日本中学校長会(全日中)の第69回研究協議会鳥取(米子)大会が10月25日、鳥取県米子市内で開幕した。26日まで。「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育」が研究主題で、開会式には全国から校長約2200人が参加した。

山本聖志会長は開会式のあいさつで、70年以上にわたる中学校教育の歴史を振り返った上で、「今ある職業の大半がAIに取って代わられる未来に向け、学校教育の役割はますます重要になっている。生涯を生き抜く力を育むため、校長として学習環境の確保や教員の処遇改善、資質向上に一層の努力を」と呼び掛けた。

大会実行委員長の田村穣・鳥取県中学校長会長は「鳥取県は日本最小の人口56万人、中学校長会も58人の小さな組織だが、豊かな自然や素朴でおおらかな魅力がある」と述べ、「校長は校区の資源や強みを生かしながら、自らの教育ビジョンの実現に向け、リーダーシップを発揮しなければならない」と訴えた。

文科省から、初等中等教育局担当の下間康行審議官が出席した。「文科省幹部職員の不祥事により、教育行政への信頼を失墜させたことを現場の先生方に深くおわび申し上げる」と陳謝した。その上で、当面する課題を取り上げ、働き方改革については「勤務時間管理は校長の責務です。自己申告ではなく、ICTやタイムカードを活用し客観的データで把握をしてほしい」と求めた。さらに2026年度までの8カ年計画で▽中学校における生徒指導専任教員の充実▽管理職手当の改善――などを実施すると強調した。

全体協議会は二つの提案発表があり、全日中生徒指導部長の笛木啓介校長(東京都大田区立大森第三中学校)が「学校からの教育改革 全日中教育ビジョン」と題して発表した。続いて大分県佐伯市小中一貫校蒲江翔南学園の甲斐徳人校長が「『蒲江とともに歩む学園』づくりを目指して」を主題に報告した。

初日の25日は開会式の他、鳥取市内の各会場で8分科会が開かれた。26日は全体会や記念講演が予定されている。

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