17年度のいじめ41万件超 文科省調べ、9万件の増加

小・中・高校、特別支援学校で2017年度に認知したいじめの数が前年度より9万1235件増加し、41万4378件に上ったことが10月25日、文科省が公表した17年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で分かった。特に小学校で認知したいじめの数は前年度比7万9865件増の31万7121件に達し、06年度以降、過去最多を更新した。

文科省はいじめの認知増加について「けんかやふざけ合いなど初期段階のものでも調査・認知することが浸透しつつあるため」と説明している。

調査結果によると、いじめを認知した学校は2万7822校で全学校の74.4%に上り、前年度と比べ6.1ポイント増えた。1校当たりの認知件数は11.1件で、前年度より2.5件増加した。

学校種別の認知件数は▽小学校 31万7121件(前年度比33.7%増)▽中学校 8万424件(同12.8%増)▽高校 1万4789件(同14.9%増)▽特別支援学校 2044件(同20.0%増)――となった。

小学校の学年別認知件数は、▽小1 5万6834件(同1万4336件増)▽小2 6万2546件(同1万6946件増)▽小3 5万9681件(同1万4191件増)▽小4 5万4944件(同1万4569件増)▽小5 4万7095件(同1万2738件)▽小6 3万6317件(同7127件増)――で、小6を除く各学年で1万件以上いじめの認知が増えていた。

児童生徒1000人当たりのいじめ認知件数の全国平均は、30.9件(前年度23.8件)だった。都道府県別では、最多が宮崎県の108.2件で、最少は佐賀県の8.4件だった。

いじめの状況は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が25万7996件で最も多く、6割以上を占めた。「パソコンや携帯電話で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」も1万2632件あった。自殺や高額な金銭の要求など重大事態とされるいじめは474件だった。

いじめの実態把握のためアンケート調査を実施した学校は3万6240校で、全学校の98.0%に上った。個別面談をした学校は3万2602校で、全学校の88.2%だった。アンケートや個別面談を実施している学校の方が、実施していない学校よりいじめを認知した学校の割合が高かった。