教員との関係づくりが重要 全日中研究協議会で分科会

教員の育成を巡り活発な意見交換があった分科会=10月25日、鳥取県米子市のホテル、小松亜由子撮影

10月25日閉幕した全日本中学校長会の第69回研究協議会鳥取大会は、鳥取県米子市内の各会場で八つの分科会があった。人材育成に関する分科会では「多様化・複雑化した学校教育課題に対応できる教員の育成」をテーマとする研究が発表された。

香川県丸亀市立南中学校の大北徹校長は「ビジョンを共有し教職員の資質向上を目指す校長としての取り組み」と題して発表した。

南中学校は生徒736人、教職員61人の大規模校。大北校長は「学校経営ビジョンは具体的で分かりやすく、容易にイメージできるものにしなければならない」と述べ、ビジョンの明確化と共有に至る過程を説明した。

人材育成の方策に▽年3回の面談の実施や校長室の開放などによる教員との関係づくり▽学校全体で落ち着いた授業環境を整備することによる教科指導力の向上――などを挙げた。

発表後には質問が相次ぎ、ある校長は「教員の中には客観的でない指導目標を設定したり、手段を目標にしてしまったりする場合があり、苦慮している」と教員指導の難しさを訴えた。大北校長は「教員に対して、指導目標はメモ書きなどにして(持参するだけ)でもよいと伝えている。それを基に話を十分に聞くことを重視している。悩みを抱える教員は多く、校長として要望や不満を受け止めながら育成を図っている」と述べ、教員との間の対話が重要性だと語った。