未来の教室が中間報告会 麹町中・工藤校長が報告

討論会に参加した麹町中の工藤勇一校長(右)=11月5日午後4時、東京都千代田区、板井海奈撮影

EdTechを活用した新たな教育プログラムの開発を推し進める「『未来の教室』実証事業」は11月5日、都内で中間報告会を開いた。実証事業に取り組む千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長や民間事業者らが、成果と課題を報告した。

経産省の浅野大介商務・サービスグループ教育産業室長は「現在50件以上の実証事業を検証している。一つ一つはまだ粒の状態。全国の学校や子供たちに届けるために、今生まれかかっているプロジェクトを束ねて形にしていかなければならない」と提起した。

討論では、ラグビーを用いて数学的思考やプログラミング思考を育む「FIELD OF DREAMS」や、プログラミングを用いて作曲をする「Music Blocks」を手掛ける事業者らが、事業の進展と児童生徒らの反応について取り上げた。

麹町中学校は、AI型タブレット教材「Qubena」を数学の授業で導入する実証事業を実施。工藤校長は導入の経緯に触れ「生徒らはタブレットを使って、教え合いながら自由に動き回って学ぶ。45分間の授業中ずっと自分の頭で考えて、能動的に学習しており、効果はすぐに感じた」と語った。

討論に加わった「『未来の教室』とEdTech研究会」委員の熊平美香氏は「私たち人間は同じ形で、同じスピードで学べるわけではない。EdTechが子供たちをそのような環境から解放してくれると期待している」と話した。