教育は多様性と未来を保証 都内で日本賞関連の企画

「多様性とメディア」をテーマに語り合った=11月8日、東京都渋谷区、小松亜由子撮影

教育コンテンツの国際コンクール「日本賞」に関連した公開イベントが11月6~8日、東京都渋谷区のNHKみんなの広場ふれあいホールで開かれた。「世界の教育の今と出会う3日間」をテーマに映像と教育の専門家らが世界各国から参加し、最新の教育コンテンツや教育の将来像について語り合った。

日本賞は1965年の創設で、世界の優れた教育コンテンツを評価・顕彰している。45回目の今回は65カ国・地域から378作品がエントリーした。授賞式は11月9日。

8日は「教育×多様性」をテーマに映像作品が上映され、ゲストと来場者の討論が繰り広げられた。第1部では、33年前から車いす生活を送るNHK制作局の竹内哲哉副部長が司会を務めた。肢体不自由や発達障害、LGBTを扱った作品の上映に続き、障害を抱えるゲストらが意見を交わした。

進行性筋疾患の「遠位型ミオパチー」を患うWheeLog代表の織田友理子さんは「症状が進むと寝たきりの生活になる病気です」と説明し、「だからと言って、幸せを諦めたくない。障害者はお荷物に思われがちですが、たからこそできることがあるはずです。分断したり願いを封じ込めたりせず、一人一人の良さに気付いてほしい」と語った。

デザイナーの高橋鴻介さんは「駅で点字が削れていても健常者には分からない。視覚障害者には誤字に見えてしまう」と受け止め、誰でも読むことができ点字「Braille Neue(ブレイルノイエ)」を自ら発明した経緯に触れ、「学校で障害のある人と触れ合った経験がなく、どう接したらいいか分からないという戸惑いが私にもあった。自分と違う人々と触れ合う怖さを取り払うのが教育の役割だと思う」と述べた。

第2部では、いじめを考える国際共同プロジェクト「FACES いじめをこえて」の制作者と出演者が参加。出演者で学生の宮井孝浩さんは「中学校でいじめを受け、定時制高校に入ってからも授業中に手が震えた。担任の先生に話したら対応をすぐに考えてもらえ、『自分が動けば何かを変えることができる』と気付いた。それがいじめを乗り越えるきっかけになった」と打ち明けた。

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