目指せ、AI超える読解力 都教委、高校生向けPJ始動

新たなプロジェクト設置の報告があった都教委の定例会=11月8日午前10時すぎ、藤井孝良撮影

読解力と自ら学ぶ力を高校生に身に付けさせようと、東京都教育委員会は「『学びの基盤』プロジェクト」の設置を決めた。11月8日に開かれた都教委の第17回定例会で報告された。人工知能(AI)が及ばない人間の「思考する力」「創造する力」を育成する教育プログラムの開発を目指す。

プロジェクトの概要によると、都立高校から研究協力校を指定し、国語教育や教育心理の専門家、区市町村教委、校長らで構成される検討委員会が指導方法の開発に着手する。

検討委は二つのワーキンググループ(WG)を設置する。「読解力WG」は、社会生活を送る上で必要な読解力を高める教育プログラムを検討。読解力に関して、つまずきの要因分析や類型化を進め、教科に活用できる指導方法を開発する。「自ら学ぶ力WG」は、生徒の多様性に着目し、個々に合った学び方により基礎学力を高める教育プログラムを検討する。具体的には、社会との関わりを踏まえた学習過程の工夫や認知特性に応じた指導の在り方を研究し、生徒に合った学び方で基礎学力を高める教育プログラムの開発を目指す。

都教委の委員からは「社会を生きる上でのリテラシーは複数ある。学び方を学ぶことが重要だ。変化の激しい時代では常にアップデートをしていく必要もある。ぜひ挑戦的な提言をしてほしい」など、プロジェクトに期待する意見が出た。

児童生徒の読解力低下を巡っては、8月23日に開かれた都の2018年度第1回総合教育会議で、国立情報学研究所の新井紀子教授が読解力低下の問題を取り上げ、会議に出席した高校教員も読解力低下の事例を報告した。

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