横浜ガジェットまつり盛況 プログラミング教育追い風

「小学生のアイデアを形に」と語る古川三千代さん=11月9日、神奈川県横浜市、小松亜由子撮影

高校生らも含めたイノベーション人材の交流を促進しようと、「横浜ガジェットまつり」が11月9~10日、横浜市内で開かれた。実行委員会の主催で、市経済局などが共催した。4回目となる今年は、72団体の出展の他、81歳でiPhoneアプリの開発を始めたデジタルクリエイター若宮正子氏らの討論会や、自作のコマを戦わせる「神奈川県高校生コマ大戦」があった。

ガジェットはロボットやバーチャルリアリティー、ドローンなどに代表される装置や新型電子機器を指す。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるのに伴いガジェット製作が脚光を浴びる中、市経済局新産業創造課は共催の狙いについて「新たな価値創造の担い手の交流を通じて、イノベーション人材の育成や次世代産業の創出を進めていきたい」と説明する。

出展した「横浜すぱいす」の古川三千代理事(68)は市立中学で理科教員を務め、2007年から7年間校長として活躍した経験がある。「プログラミング体験で、ロボットが活躍する未来型キャリアに命を吹き込む」をテーマに、市内の小学校で「課題解決型ロボットプログラミング教室」の出前授業を展開し、社会を主導する女性を育成する教育実践者に贈られる「日産財団リカジョ賞」のグランプリを今年7月、受賞した。

振り子の動きをシミュレーションし、実物で検証する小野好之さん=同

古川理事は「体験した子供たちは必ず『プログラミングは楽しい』と話すようになる。プログラミングの楽しさを知ることが、理科に興味を持つきっかけになればいい」と話し、「これからはAIやロボットにはできない発想や思考がますます求められる。子供たちには論理的思考や判断力、挑戦する力、人と協力する力を身に付けてほしい」と語った。

青山学院ヒューマン・イノベーション・コンサルティングの小野好之主幹研究員は、理数系人材育成であるSTEM教育の事例を取り上げた。「長さの違う15個の振り子を同時に揺らしたらどうなるか」というシミュレーションをパソコンで実演し、実物と照らし合わせて検証する学習を披露した。

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