小中一貫教育でサミット 「大槌スタイル」の授業など公開

学校公開が行われた大槌学園(岩手県大槌町提供)

小中一貫教育全国連絡協議会など主催の「小中一貫教育全国サミット」が11月9~10日、岩手県大槌町で開催された。学校教員や文科省職員ら延べ約1700人が参加し、「すべての子どもたちに『豊かな育ち』と『確かな学び』を保障する小中一貫教育」をテーマに、公開授業や分科会が行われた。

文科省によると、小中一貫校は併設型などを含め全国に約300校ある。同サミットは毎年開催されており、今年で13回目。東北地方では初開催となった。

初日の9日は、東日本大震災の津波により被災した小・中学校5校を統合した新設校「大槌学園」(松橋文明学園長、児童・生徒617人)で、子供が対話しながら主体的に学ぶ「大槌スタイル」の授業が公開された。

大槌町独自の総合的な学習の時間「ふるさと科」の授業では、7年生が自分たちでハザードマップを作ろうと、地域の危険箇所や仮設住宅の場所などについて話し合った。また別の授業では、9年生が震災当時の様子やその後の歩みを聞かせる語り部になるなど、「古里の将来を創造する人材育成」を掲げた、同町の一貫教育の成果が示された。

2日目の10日は、9年間を見通した学力保障や生徒指導、特別支援などをテーマに分科会を開き、全国自治体の取り組み事例を発表。切れ目ない学習の在り方や、課題の共有について議論を交わした。