パワハラによるうつ病認定 小学校長の逸脱に賠償命令

勤務していた甲府市立小学校の校長によるパワハラでうつ病になり、公務災害の認定請求も妨害されたとして、男性教諭(58)が市と山梨県に計約517万円の損害賠償を求めた訴訟で、甲府地裁は11月13日、パワハラやうつ病との因果関係を認め、県と市に連帯して計約295万円を支払うよう命じた。

県教委によると、男性教諭は2012年、家庭訪問した担任のクラスの児童宅で飼い犬にかまれて約2週間のけがをした。治療費を巡って保護者との間で行き違いが生じていたにもかかわらず、校長は男性教諭に対し1人で児童の家を訪ね、謝罪するよう指示した。男性教諭はけがをした4日後、うつ病と診断されたという。

甲府地裁は、校長が保護者への謝罪を強いた行為をパワハラと認定し、「その場を穏便に収めるため、状況を冷静に判断することなく、職務上の優越性を背景に安易に謝罪を強要した校長の行為は、社会通念上許容される指導の範囲を明らかに逸脱している」と指摘。うつ病についてもパワハラとの因果関係を認めた。

県教委は「内容を精査し、市と共に今後の対応を検討したい」としている。