医学部入試の規範を公表 性別や年齢での差別を禁止

不適切入試を謝罪する大学医学部入学試験制度検討小委員会の委員=11月16日午後5時半すぎ、藤井孝良撮影

大学医学部医学科の入試の在り方を巡り、規範の作成を進めていた全国医学部長病院長会議は11月16日、文科省で記者会見し、性別や年齢を理由に一般入試で一律に差を付けることを禁止することなどを定めた「大学医学部入学試験制度の規範」を公表した。2019年春入試から適用し、違反があった場合は同会議からの除名を含む処分を科す。

規範は、公平性と医療人材の確保の観点から、現行のさまざまな入試方法を検討した。一般入試で受験生が女性であることや浪人年数(年齢)によって一律的に判定基準に差を設けたり、点数操作をしたりすることは許されないとした。

一方で、一部の大学で導入されている附属校からの内部進学枠や同窓生指定枠、推薦入試枠については、公平性を確保するための要件を満たせば許容できるとした。医師不足が深刻な地域の出身者などを優遇する地域枠については、性別による差別は認められないとしながらも、浪人年数に関しては地域の事情を勘案し、社会に説明可能な範囲で入学試験要項に明記すれば可能とした。

19年春入試から、規範を順守しなかったと判定された大学については、同会議からの除名を含む処分の対象となる。ただし、19年春入試に限っては、すでにほとんどの大学で入試要項を公表済みであるため、同会議は「入試要項に記載していない」などの不適切事例については、処分対象とするのは困難との見解を示している。