スポーツ指導の暴力排除 ユニセフが指針発表

スピーチするジャヤセカラン・ユニセフ本部担当官=11月20日午後2時、東京都港区、板井海奈撮影

ユニセフ(国連児童基金)は11月20日、子供の健全な成長を支えるスポーツを実現するための指針「子どもの権利とスポーツの原則」を発表した。学校やクラブチームで暴力やハラスメントを排除したスポーツ指導を浸透・定着させるのが目的。

日本ユニセフ協会の赤松良子会長は、都内で20日開かれた発表イベントで「スポーツが子供たちに負の影響を与える問題も起きている。子供の健やかな成長と豊かな人生を支えるものになってほしい」とあいさつした。

指針は、勝利至上主義は必ずしも子供の利益にはならないと指摘した上で、指導者は子供の最善の利益を最優先すべきだと明記した。暴力やハラスメントの撲滅、過度な指導やプレッシャーによる心身の不調から子供を守ることの必要性も示した。

この他、▽スポーツとの関わり方や楽しみ方について子供の意見を尊重する▽子供が家族と過ごす時間を尊重し、スポーツを通したバランスの取れた成長に配慮する▽子供が安全に相談や通報できる窓口を設置する▽保護者はスポーツとの関わり方を子供と共有し、過度な期待や関与によって悪影響を与えないよう配慮する▽スポーツ団体への支援の意思決定に子供の権利を組み込む――ことを盛り込んだ。

発表イベントに参加したユニセフ本部のスバジニ・ジャヤセカラン担当官は「子供の意見に耳を傾け、尊重することが大切だ。大人たちには子供を中心にしたスポーツ指導をしてほしい」と述べた。

「子どもの権利とスポーツの原則」は日本ユニセフ協会のホームページの特設サイトで確認できる。