いじめ自殺の責任校長に 兵庫県教委が戒告の懲戒

兵庫県庁(県HPより)

兵庫県加古川市立中学2年の女子生徒(当時14)がいじめを受け2016年9月に亡くなった自殺を巡り、県教委は11月20日、女子生徒が通っていた中学校の当時の校長(59)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。いじめ問題で県教委が懲戒処分をしたのは初めて。

懲戒処分の理由は、校長はいじめ対策の責任者でありながら、いじめに対処せず重大な事態を招いた責任があるとしている。

市教委は同日、当時の担任と学年主任を訓告、部活動の顧問と1年時の担任を厳重注意の処分とした。

市教委によると、女子生徒は部活動で無視されたり仲間外れにされたりしていた。16年6月、中学校が実施したアンケートに「仲間に入れてもらえないことがある」と回答したにもかかわらず、担任らが対応を怠った。市教委の第三者委員会はこうした経緯から17年12月、女子生徒は強い心身の苦痛を受けて自殺したと結論付け、「学校が対応すれば自殺せずにすんだ」とする報告書を公表した。

県教委は市教委第三者委の報告書に基づき、当時の担任と学年主任がアンケートの回答を見過ごし、女子生徒の保護者からいじめの訴えがあったにもかかわらず、生徒間のトラブルと誤認し、いじめに気付かなかったと判断した。1年時の担任は、無視やからかいなどを示唆する生活ノートの記載を見逃し、部活顧問は部活動でのいじめに十分な対応を取らなかったとした。

女子生徒遺族の代理人を務める渡部吉泰弁護士は「自殺という重大な結果を考えれば処分内容は軽い。ただ、いじめに対する早期発見の重要性が広く教訓として伝わる点は評価できる」と話した。