文科省が初のノート検討会 心のバリアフリー教材で

「心のバリアフリーノート」作成検討会の初会合=11月20日午前10時、板井海奈撮影

文科省は11月20日、省内で「心のバリアフリーノート」作成検討会の初会合を開いた。委員には心理学や社会福祉の有識者が選ばれ、障害者教育について意見が交わされた。

「心のバリアフリー」は、政府の「ユニバーサルデザイン2020行動計画」で示された、障害などさまざまな心身の特性や考え方を持つ全ての人が相互理解を図り、支え合う取り組みを指す。学校教育においても道徳や音楽など、教科間のクロスカリキュラムの中で児童生徒を積極的に指導し、頭で理解するだけでなく感性として身に付けさせることが重要とされている。

検討会は、こうした指導を効果的に実施する教材「心のバリアフリーノート」の作成に向け、内容を精査したり、構成などを検討したりする。今後は小学校グループと中学・高校グループに分かれ具体的な内容を議論し、年度内をめどにまとめる方針。完成したノートはインターネット上で公開する。

文科省は現段階の構成案に▽「心のバリアフリー」に関する基本的な理解(8ページ程度)▽「心のバリアフリー」について考える学習(小学校編、中学・高校編、各12ページ程度)▽地域や国内、世界で活躍する障害のある著名人のコラム――を挙げた。

委員からは「イラストを入れると分かりやすいが、選ぶ物によっては障害への誤解を招く可能性もある。慎重になるべきだ」「モデル校を指定し学習の実践事例を積み上げるなど活用法を考えたい」「同世代の当事者を題材に取り上げれば、児童生徒は自分事と捉えて学習できるだろう」などの意見が出た。