教頭自殺で高校側を提訴 長時間労働、いじめ原因と

大阪府藤井寺市の私立大阪緑涼高校の男性教頭(当時53)が自殺したのは極度の長時間労働と上司によるパワーハラスメントが原因だとして、遺族が11月22日、同校を運営する学校法人谷岡学園に約1億2千万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

男性教頭は2018年3月28日、校長と副校長らが参加する学校の歓送懇親会に出席した後、高校に戻り、翌29日早朝に校内で首をつって自殺した。

訴状によると、男性教頭は15年度、教頭に就き、数学科の授業も担当した。勤務日の月~土曜日はほぼ毎日、午前6時30分ごろに自宅を出て、午後10時ごろに帰宅する生活が続いた。18年4月の男女共学化と調理製菓科新設の準備に追われ、同年2月以降、帰宅が深夜に及んだ。自殺する直前1カ月間の時間外労働は215時間に達すると推定された。

一方、同年4月に就任が内定していた新校長は男性教頭に対し、打ち合わせなどの場で高圧的かつ細かな指示を繰り返し、限度を超えた嫌がらせやいじめをした。人格や人間性を否定する言動や長時間労働の結果、心理的負荷が掛かり、男性教頭は同年3月下旬にはうつ病もしくは適応障害を発病したとされる。

学園側は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」としている。学園は大阪府と兵庫県で大学、高校、幼稚園を運営している。